ふくさん  -- 週末のお楽しみ☆ --

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ハーブ園と夢風船 21:28
神戸市民に親しまれている六甲山。
中でも布引の滝は、もっともお手軽なハイキングコースだと思います。
その東側にある世継山一体にハーブ園が開園したのは1991年とのこと。
もう20年あまりになります。

その時にアクセス施設として、夢風船というゴンドラが架設されました。
最近、新聞でこれが大赤字だという記事を読みました。
バブルの絶頂期、多くの人に六甲山を身近に親しんでもらうために計画された夢風船とハーブ園。
建設に当たっては、賛否がありました。
建設決定当時、布引の登山口には多くの反対派ボランティアの人たちが、
「六甲山の自然を守ろう」
「山は歩いて登ってこそほんとうのよろこびが…」
と、ハイカーに反対署名を呼び掛けていました。

しかし、いざ開園してみると、新幹線や地下鉄の新神戸駅と直結したアクセスの良さが受け、しばしの空中散歩を楽しんだあと、港神戸を見下ろす眺めをいとも簡単に手に入れられるハーブ園は、大人気にはなりました。
夢風船の乗り場には長蛇の列ができ、観光都市神戸に新たなスポットの誕生となりました。

それが今、危機を迎えているようです。
ハーブ園は、そんないきさつもあって元々一般ハイカーが立ち寄ることが少ない施設なので、夢風船が営業を中止すれば、園を訪れる人も激減することは必至です。

私としては特に夢風船に興味があるわけではありませんが、一度も乗らないうちに廃止になってしまうのも残念です。


そんなおり、Mちゃんのムスコさんがハイキングに行きたがっているとか…
ならば、ということでGちゃんにも声をかけて、布引の滝を巡るファミリーハイキングの決行となりました。

新型インフルエンザの影響の順延もあって、みんなの都合がついたのは梅雨真っ只中の日曜日になってしまいました。
新神戸オリエンタルホテル下のOPA広場に集合した時は、空は雲空で湿気が体にまとわりつくような蒸し暑さでした。

Mちゃんママ、Gちゃんママとムスメのほのちゃんの女性3人チームは、登りも夢風船利用です。
のちほどの再開を約して私たち男性6人は新神戸駅下からハイキング道へ向かいます。

駅をくぐり抜けるとすぐに景色が一変、深い山の中に分け入った感じになるのがこのコースの魅力です。

とりつきの石橋を渡り緩やかな登り道を行きます。
まもなく雌滝が現れ、滝壺の橋に立つとミストのような涼しさに包まれます。
大都会から10分ほどでこのマイナスイオン充満の森林浴。
何度体験しても贅沢なロケーションだと思います。

滝をめでるなどということには興味のない子供たち。
「次、行こう!
次、行こう!!」
オーバーペースにならなければよいのですが…

続く石段が少し緩やかになってくると、崖に張り出した小さな展望台から鼓滝を望みます。
この滝は滝壺近くまで降りることができません。
気づかずに通り過ぎてしまう人も多いのではないかと思います。

見下ろす滝を後に、渓谷沿いの道をさらに登ると、本日のハイライト、雄滝です。
白く露出した岩肌を割って、怒涛の水流が落下しています。
その迫力に圧倒されてついつい見落としがちなのですが、この滝壺から更に下に落ちる水が2つに割れています

これが、夫婦滝です。
私も長い間、夫婦滝がどこにあるのか、わかりませんでした。
あまりに雄滝に近すぎるのが気の毒で、影の薄い滝です。
見上げる谷のわずかな隙間の空に、夢風船が行き交うのが見えます。
「かあさんら、もう着いてるかなあ?」
ここまで一時間弱かかっています。
夢風船で登った女子組は、とっくに着いて時間をもて余していることでしょう。
いやいや、もて余してはいないかも…
同じ世代の子を持つ母親同士、世間話に花が咲いているのかもしれません。

雄大な雄滝を左に見て一気に高みに登ると、滝を見下ろす茶店があります。
古くからある茶店ですが、これがなんともいい情緒を醸し出してくれます。
茶店を過ぎると、尾根筋に出て、一息登れば展望台。
超高層のオリエンタルホテルもここまで登ればやっと見下ろせるようになりました。
ここは、六甲山の山麓に数ある毎日登山の会の登頂地点のようです。
毎日登山の会は神戸市民が山と親しんでいることの証で、どの会も長い歴史をもっています。
会員の人たちは、毎朝出勤や家事仕事の前に山に登り、山頂のお寺にお詣りしたり、ラジオ体操をしたりして1日のスタートにしています。
こんな風土が毎年恒例の六甲山全山縦走大会のペースになっていると思えます。

ハイカーの女性が「コウベマイマイ」というカタツムリを捕まえたと言って子供たちに見せてくれました。
でも子供らはここでも休憩がまどろっこしいようで、先を急かされます。

ここからは神戸市水道局の敷地に入り、やがて風格のある石積みのダムが行く手を遮ります。
右手のつづら折れの坂道を登り詰めるとダム湖のエメラルドグリーンの水面が待っていました。

「「中から、おまえの落としたのは、この金の斧か?」
と言いながら、湖の精が現れそうやな」
なんて言いながら堤防を渡るります。
ここから本流をそれて、小さな祠への階段から一気に狭い急坂を登ってハーブ園南ゲートへ向かいます。
子供たちも、余裕がなくなってきたのでしょうか、口数が少なくなりました。

とはいえ、バテるメンバーもなく11時半、南ゲート到着。
理想的なペースです。
多分北ゲート付近で待っているはずの女性チームと連絡をとります。
さすがにここまで登ると電波状態はよくありません。
それでも首尾よく合流できました。

梅雨時の日曜日という微妙な時期ですが、園内は思っていたよりも賑わっています。
そんな空は予報に反して青さが増す中、木陰を見つけてお弁当タイムです。
斜面に広がるハーブ園ですから、海を見下ろすロケーションに陣取るのにはこと欠きません。

そのあとは温室を回って北ゲートにもどり、子供たちはお目当てのソフトクリームに舌鼓。
そして、帰りはみんなそろって夢風船です。
といってもゴンドラは6人乗りなので、2組に別れてしまいました。
さっきは汗をかきかき登って来た道を、今度は上から見下ろします。
球面の窓で覆われた夢風船は、視界抜群です。
あっというまに、朝集合したOPA広場まで降りてしまいました。

インフルエンザの影響で厳しいコンディションのハイキングになってしまいましたが、自分の子供には相手にされなくなった今、ヨソサマの子供たちに遊んでもらえて楽しい1日でした。
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6月21日日曜日 雨のち晴 22:20
6月21日、日曜日。
インフルエンザの影響で延期になっていた、「五私鉄ウォーク」の開催日です。
雨がパラついていますが、出かけるつもりで準備をしていました。
長女はアルバイト(本人はこちらが本職だと言っていますが、実入りはわずかなはずです)の結婚式場の聖歌隊にあわただしく出掛けて行きました。
そのあと、私も出ようとすると、
「はい!
これっ、おねえちゃんとふたりからやで」
と次女がリボンの付いた紙袋を手渡してくれました。
そういえば今日は父の日です。
「開けてもええん?」
なんか、とてもうれしくなって袋の中身を取り出すと、半袖のポロシャツでした。

うれしくはありますが、私にとってこの手のシャツには難点があります。
「ありがとう。
でも、これポケットないなあ。
ズボンのお尻に財布入れると、むちゃくちゃになるんや。
胸ポケットがついたのんはなかったんか?」
「そんなんないわ!!」

もらっておいてこの言いぐさは無いわなあ、と自分でも思いつつムスメの顔をうかがうと、あきらかに機嫌をそこねています。
私はブランドに詳しくはないのですが手触りからしても、多分高価なものだと思います。
欲しいものもたくさんあるやろに、さほど多くもない給料のなかから私に贈り物をくれるなんて、本当にうれしいのですが、どうせもらえるのならいつでも着られるものが欲しかった、と思ってしまったのでした。

でも、このポロシャツは着ようと思います。
いつでも着られるものにするためにはどうしたらよいか、はわかっています。
ウエストバッグを買えばいいのです。
なぜこれまで使わなかったかというと、以前そんな話をしたら
「あんた、脚短いのにそんなん似合わヘン」
と、ヨメに一喝されたからです。
ウエストバッグは、機能面から使うもので、似合うとか似合わないの問題ではないと思うのですが、ヨメのいうことには逆らえません。
それ以来、数十年その指示に従ってきたのです。

でも、今回は決心しました。
ヨメの戒めより、ムスメの贈り物のほうがまさります。
後にどのような侮蔑の日々が待っていようと、このポロシャツを着るために、ウエストバッグを買うことに迷いはありません。

さっそく明くる日の帰宅時、三ノ宮で途中下車してカバン屋さんをのぞいてみました。
平台に置かれた本革製の高価なものから、壁に吊り下げられたカジュアルなものまで、たくさんの品揃えです。
狭い店内に所狭しと吊り下げられたカバンの中で、天井近くに飾ってあったデニム生地のバッグを、お店のおねえさんに取ってもらいました。
スナップとファスナーのポケットがあって使い勝手が良さそうです。
買って帰りました。

翌朝、出勤前に私とムスメふたりが顔をそろえたので、ウエストバッグを買っことを話すと
「どんなん?」
「これ!」
「ええやん」
と長女。
珍しく長女にほめてもらえました。
私の趣味の悪さに嫌悪感すら感じているかに思える長女に評価されたのですから、上出来です。

そんな次女のブログは、こんなふうに書かれていました。


<朝から録画しておいた番組をひとしきり見て
出掛ける準備をしている父へ
日頃の感謝と謝罪の意をもって
フレッドペリーのポロシャツをプレゼント。
喜んでくれましたが
胸ポケットが無いと財布が入れられない!と、中年のおじさんならではなクレームをお預かりし
ふぅ〜
きっとこのポロシャツはタンスの奥の方にしまわれたままだろうなぁ〜と、上の空で思い・・・>


ムスメよ、ポロシャツはタンスの奥に入れたままにはせえへんで(^_-)-☆
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メンデルスゾーンとプラモデルの箱絵 22:29
この土曜日に開催される公開講座の案内状が、2件届いていました。
時間がずれているのでハシゴができます。

午前中は、神戸女学院春期公開講座
「メンデルゾーン家の人々」。
講師は文学部総合文化学科の孟真理先生。
今年はメンデルゾーン生誕200年なのだそうです。

おもしろかったのは、メンデルゾーンの作品と言われるものの中に、姉のファニーの作品がいくつかあるのではないか、といわれていること。

メンデルゾーン家はドイツに住む裕福なユダヤ人の家族で、お父さんのアブラハムは毎週日曜日には音楽会を開いていました。
これは社交的な意味合いだけでなく、我が子の情操教育をも意識したものだったそうです。
ナチスが政権を握る数十年前のことです。

姉のファニーはそんな環境で育ったこともあって、メンデルゾーンに勝る音楽的才能を持っていたようです。
にもかかわらず、父親のアブラハムの
「女の子は女らしさだけが誇りとなる」
というポリシーのもと、その作品を発表することは許されなかったようです
メンデルゾーンは、姉の才能を正当に評価していて、それらの作品を自分のものとして発表することによって世に送り出したのです。
だから、姉をゴーストライターにした、とか、私物化したというのは当たらないようです。
兄弟愛を感じとれるエピソードです。


午後は、武庫川女子大学 生活美学研究所の今年第二回目の定例研究会。
今年の年間のテーマは箱で、今回は
「プラモデルの箱絵 〜その様式的展開から見る昭和の文化史」。
講師は青森県立美術館美術企画課学芸員 工藤健志先生。

プラモデルの箱絵が研究対象として論じられたりするのが、この生活美学研究所の魅力です。
先生いわく
「「ボックスアート プラモデル・パッケージと戦後日本文化」という展覧会を企画されたおり、作品の提供を求めたプラモデルメーカーさん自体が、箱に描かれた絵が芸術品として研究されるに値するという認識をしておられませんでした。
でも、各社とも創立当時からの原画は大切に保管されていて、出展に協力くださいました」

中身とは別に、箱に描かれた絵そのものが評価の対象になる例は、あえてあげればマッチ箱くらいでたいへん珍しいことです。

プラモデルといえば、私が小学生のころに登場し、当時、私の中で欲しいもののナンバーワンでした。
ちょうど、今時の子供たちのゲームソフトに匹敵すると思います。
講座に登場した、マルサン、イマイ、フジミなどのメーカー名も、懐かしく思い出されます。
中でも、我らが憧れのサンダーバードを作っていた今井科学が、その秘密基地の販売予測を誤ったとかで倒産してしまったショッキングな出来事も、きのうのことのように甦ります。

私は個人的にはフジミの建築物が好きでした。
まだ見たこともない、金閣寺、銀閣寺、法隆寺の夢殿など、多くの歴史的建造物の造形美をプラモデル作りによって知りました。

そのプラモデルの箱絵。
レア物などでも、箱がなければ値打ちは半減してしまうのだそうです。
ことの起こりは、1961年。
タミヤが「パンサータンク」という戦車のプラモデルの箱絵を小松崎 茂(1915〜2001)という画家に依頼したことに発します。
戦場を突き進む戦車に乗った兵士、上空を飛び交う戦闘機などが、リアルというより、むしろ誇張して描かれました。
この箱絵は当時の子どもたちの心をわしずかみにします。
その後タミヤは様々な模型の箱絵に小松崎を登用し、他メーカーがこれに追随しました。
こうして、我が国独特ともいえるプラモデルの箱絵文化が花開き、多数の作家も登場します。

しかし、この箱絵=劇画的という流れに変革をもたらしたのもタミヤでした。
1965年、「ロータス40」という製品の箱絵で白地に完成品のモチーフを正確に描いて高級感をあふれさせたのです。
その後、リアルな箱絵が主流となり、その手法も筆からエアブラシ、CGへと移り、それによる作家さんの栄枯盛衰もありました。


同じ日に受けた2つの講座。
雰囲気は、まったくちがいます。
世界的に有名な音楽家を取り上げ、いかにもアカデミックな神戸女学院。
私たちが日常生活の中で、日頃意識せずに使っている物の中から研究対象を掘り起こす武庫川女子大学生活美学研究所。
公開講座のキャラクターの違いは、そのまま校風というものにも通じているように思えてきます。
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チーズケーキに思う 18:41
チーズケーキをいただきました。

チーズケーキ…

最初はそんな感じでした。

安くておいしいと評判で、お店の前にはいつも行列が出来ている大阪難波の超有名店をはじめ、あまたある評判のチーズケーキ。
これもその中のひとつです。
この業界、チーズケーキメインで勝負するのは、しんどいやろな、と思ってしまいます。

箱から取り出して、まあるいケーキに縦横十もんじに包丁を入れると、ほとんど抵抗がなく、かといって変形することなく、刃物だけがまっすぐに下りていき、上げるとまとわりつくことなく、きれいに戻ってきました。
そこに、ホイップ感が感じとれます。
そのひと切れを皿に移し口に入れると、舌触りがやさしいのです。
その心地よさにちょっと驚きを覚えます。
食べ物の感想を文字で、まして表現力の乏しい私ごときが伝えるのは土台無理な話ですが、なんというか、私の舌がパティシエさんのケーキ作りにかける思いを訴えてくるのです。

使う材料には、とことんこだわっていると聞いています。
紹介文の抜粋。

(たまご)
鈴鹿山脈から湧き出る水と、自然の恵みをたっぷり浴びた環境濃厚中
ヒヨコから育てる自家育成で、開放育成と低密度育成でニワトリにストレスを与えず、エサにハーブやきな粉をまぜ、こだわり続けて育てたニワトリから生まれた
新鮮でなおかつ安全なタマゴを作っておられる、原養鶏場さんのタマゴを使用しております。

口の中に残る濃厚というのともちがう、奥深い甘さの余韻がそれを裏付けてくれます。
興味を覚えた方は一度お試しください。
「バニラビーンズ」
名神高速多賀サービスエリア下り線(京都、大阪方面)のみの限定販売です。


最近、食品の偽装が引きも切らず報道されます。
単なる賞味期限の改ざん程度は別として、産地や使用食材の偽装が発覚した場合は、ほぼ確実に廃業か、それに近い事態に追い込まれているのに、自分だけはバレないと思うのでしょうか、性懲りもなく消費者を欺いても売ってしまえばそれで良い、という不心得な供給者が後をたちません。
学習能力がないとしか思えません。

マスコミの報道だけをみていると、日本にはこんな食品加工業者しかいないかに思えてきます。
でも、このチーズケーキをはじめ、食べ物作りに関わっている方を私は何人か直接知っていますが、みなさん良いものを消費者に届けようと、ひたむきに頑張っておられる方ばかりです。
この人たちにお会いするたびに、世間を騒がせているのは、実はほんの一握りの不心得者だけなんだ、と心強く思えます。

そんな人たちが丹精込めて作った製品だけが世の中に流通するようになるために、私たち消費者も、パッケージや商標に惑わされない、本物を見極める目をもたなければならないんだと思います。
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ジャズの似合う街 21:55
この土曜日、出勤要請があったのですが、あいにく夕方に歯医者さんの予約をしてしまっていたので、午前中だけ出社させてもらいました。
12時ちょうどに工場を退出したのですが、診察までにはまだ少し時間があったので、ちょっと寄り道することにしました。
新型インフルエンザの影響を受けて観光客が減っているといわれている神戸の街のようすが気になっていたのです。

何日か前の新聞に、観光客を呼び戻すため、風見鶏の館をはじめ、須磨水族園、王子動物園、有馬温泉 金の湯、銀の湯など市内10か所の施設の入場料金を無料にすると載っていたようにも思います。
異人館街は何度も歩いていますが、風見鶏の館に入館したことはありません。
入館料が無料になっているのならば、この機会に見学してみてもいいと思います。

かつて、NHKの朝ドラが放送され、空前のブームになったころの賑わいには遠くおよばないものの、相変わらずエレガントな北野坂界隈は、いつもの土曜の午後と変わらない人出でした
インフルエンザの影響は、それほどないように見受けます。
北野坂を山本通りまで突き当たり、みやげ物を売るお店にはさまれた小路を抜ければ風見鶏の館に続く階段です。
登りはじめると、軽快なジャズサウンドが聞こえてきました。
階段の中腹にある広場でストリートライブがはじまったようです。
登りつめると、下の広場全体が見渡せました。
風見鶏の館の前には、一段低くなった広場があって、それを取り囲む、すり鉢状の階段が広場をステージに見立てた観覧席を兼ねているのです。
港街神戸の市街地をバックにしたこの広場では、週末にしばしば生演奏やジャグリングなどのストリートパフォーマンスが行われています。
今日は、サックスが何本かとトランペット、ドラムスとエレクトリックベースで構成されたパワフルなジャズバンドです。
神戸の街にはジャズがよく似合います。
さっき登ってきた北野坂の歩道のところどころに埋め込まれた「神戸ジャズストリート」の敷石も、さりげなく演出されています。

石段に腰を降ろした観客は、女子学生の姿が多く見られますが、小さな子供を連れたおかあさん、若いカップル、中年のおじさんなどが混じっています。
梅雨入り前の、さわやかな緑の風が心地よく吹き抜けています。
私も照明灯の支柱にもたれて聴いていると
スタッフの人がプログラムを手渡してくれました。

今、演奏しているのは、大手前大学の学生さんのようです。
大手前大学は、地元のコミュニティFM局のジャズの番組にもよく登場していますし、先日の「夙川音楽街道」でも協賛ライブをやっています。
そのレベルの高さは噂に耳にしていましたが実際に聴いてみてもなかなかのものでした。
特に、テナーサックスの女子のソロはいい感じでした。

背後で若い2人連れの女性が声を掛けられています。
「朝日放送ですが、今日は新型インフルエンザに負けるなということで、このイベントが催されているのですが、インタビューにお答えいただけませんでしょうか?」
振り向くと、カメラマンとインタビューアーの2人が取材をしています。
このライブ、インフルエンザのおかげで、楽しめているようです。
得した気分です。

ライブが終わったので、風見鶏の館に行こうとすると入口でチケットを売っています。
売場のおねえさんに
「無料じゃないんですか?」
と聞くと
「無料開放は来週からになります。
本日は料金をいただいております」
とのこと…
タダでライブを聴いた上に、風見鶏の館の入館もタダでというのはムシが良すぎますよね。
風見鶏の館の見学のほうは、また今度出直してくることにします。



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